新たな時代の幕開けに
- 小林 正志
- 2019年4月15日
- 読了時間: 4分
4月9日の鍼灸の日に行った「おため鍼灸」を
平成から令和に変わる「5月1日」に
再び開催します!!
ちょうどGWの時期ですので、
久しぶりに地元に帰ってきた方、
久しぶりに休みが取れる方、
どこか出かけようと思いつつも億劫な方
などなど
気になっている方は是非
はりきゅう院 一茶にお越しください。
チラシを見て「行こうかな」
と思ったらGOです!!
令和
いろんな方のいろんな意見が飛び交っていると思います。
調べれば色々出てくるのでしょうが、
ここはあえて、白川静先生の常用字解
のみを参考にして私なりの意訳を考えたいと思います。
「令(れい)」
象形、深い儀礼用の帽子を被り、跪(ひざまず)いて
神託(神のお告げ)を受ける人の形。
神の神託として与えられるものを令といい、
「神のお告げ、おつげ」の意味。
天子などの上位の人の
「みことのり(詔)、いいつけ、いいつける」の意味となる。
甲骨文字・金文では「令」を「命」の意味に用いており、
令が命のもとの字である。
令は神のお告げを受け、神意に従うことから、
「良い、立派」の意味となり、
また使役の「しむ」の意味にも用いて、
命と分けて使うようになった。
令嬢:貴人や他人の娘を敬っていう語
令息、令子:他人の息子を敬っていう語
令室:他人の妻を敬っていう語
令聞、令名:良い評価
君令:天子や君主の命令
指令:指揮、命令をすること
命とも類似しているのですね、
ただ、「神や偉い人からのお告げ」側か
「命や人々を敬う気持ち」かで
解釈が変わると方向性は真逆になりそうですね。
令嬢や令室など、人とくっつくと
「礼」に意味合いは重なる気がしました。
漢字の不思議現象の一つに
同音は意味合いも類似することがよくあります。
「礼」
形声文字、もとの字は禮に作り、音符は豊。
豊は醴(甘酒のようなもの)のもとの字で、
醴は「酒の一宿にして塾せるものなり」とある。
儀礼の時には醴酒を用いることが多く、
醴酒を使用して行う儀礼を「禮」といい、
「礼儀、敬う」の意味に用いる。
【中庸、第27章】に
『禮儀三百、威儀(礼式にかなった動作、態度)三千』
という語があり、中国の古代文化は礼教(礼儀と教化)
を重んじる文化であった。
その結果、
繁文縟礼(規則礼式が細々と決まっていて、面倒なこと)
が多かった。
礼儀:人が行動すべき時に守るべき作法
礼遇:手厚く待遇すること
礼式・礼法:礼儀作法のこと
礼賛:ほめたたえること
失礼:礼儀を欠くこと
お酒の件はどうしても「君の名は」
のヒロインが巫女になって口噛み酒の儀式、奉納
をしている姿しか思い浮かばなかった。
「失礼します」
ってしょっちゅう言っているので、
自分から「礼儀知らずです」
って宣言しているかと思うと、ゾッとしましたが、
そうやって若い者が目上の者に対して
謙る(へりくだる)様は
まぁ日本的だなと感じました。
最後に「和」
会意文字(禾+口の組み合わせ)
禾は軍門に立てる標識の木の形。
禾を並べたレキ(禾+禾)は軍門の形である。
口はサイ(ビーカーに液体が入っているような象形文字)で、
神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
サイを置いた軍門の前で誓約して媾和する
(戦争をやめ、平和な状態に戻す)ことを「和」といい、
「和らぐ、和らげる、和む、和やか」の意味となる。
【中庸、第1章】に
『和なる者は、天下の達道なり」とあって、
(達道:いかなる場合でも行われるべき人の道)
和は最高の徳行を示す語とされている。
和解・和睦:仲直りすること
和気:なごやかな気分
和楽:なごやかに楽しむこと
和尚:禅宗で師の僧を呼ぶ語
「和」という言葉にそんな逸話があったとは驚きです。
昔は至る所に軍門があって、戦争や争いごとが続いていたのだな
とも思いました。
和の心を持つこと、少しでも意識することで、
人として本来正しい生き方ができるというのは、
和の国、日本の誇りにすべきですね。
それぞれの漢字から
「令和」をどう感じ、どう生きるかはあなた次第です!!
そういえば、宮崎駿監督がまた動き出したようです(やった!!)
「わが息子よ、君はどう生きるか」
を題材にするようです。
そういえば「風立ちぬ」も
登場人物の言葉使いがとても丁寧でした。
それに抵抗を感じる方もいるかと思いますが、
その場合は、令和の文字を噛みしめるといいかもです。
ひょっとしたら、宮崎監督は
最近の言葉使いの荒さを危惧していたのかもしれません。
昔と比べて進化したところはいっぱいあります。
その一方で失われつつある文化や思想があることも否めません。
これもどっちがいい悪いの話ではありません。
白川先生が参照していた『中庸』
これは東洋医学で「健康」を表す言葉です。
偏りがないバランスのとれた状態
バランスボールやバランスディスクに乗るように
倒れそうになりながらも
バランスを保とうとすること、意識、姿勢、態度
やっぱり、自分以外の人ありきの世界ですから
相手を慮る姿勢は日本人のDNAに刻まれているはずです。
(もちろん多くのYOUにもあることを望みます)
まぁ私の場合は
あれだけ美しい映画を作られたら納得せざるを得ません。
こんなに長くするつもりはありませんでしたが、
最後まで読んで頂き、感謝です!
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↓これは「おため鍼灸」のチラシ用に撮ったや〜つです

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