イバラード体験記
- 小林 正志

- 2019年5月9日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年10月12日
一茶です。
GWは楽しく過ごしましたか?
ここぞとばかりに家族サービスに奮闘しましたか?
あえて外出は控えて英気を養いましたか?
(栄気じゃなくて英気なんですね、発見!)
わたしはほぼ仕事三昧でしたが、
5日に池袋をプラプラしましたら
絵の展示会がありまして、
お花にはまさかの「本名陽子」さん
カントリーロードきた〜!!
(コンクリートロードも悪くないですが)

本題へ、
井上直久先生は
「耳をすませば」の制作にも関わった方でして
「これは見に行かねば!」と
そしたらトークショーがあるんだから
絵についてはど素人ですが参加しちゃいました!
その前に絵を一通り見まして、
なんといっても色彩が豊かなんですね!
耳をすませばっぽい絵や
そうでない絵も色々ありまして、
空想と現実の配合がそれぞれ
異なっていて、その揺さぶりが
なんとも言えない(言葉では表現できない)
そういった話が聞けるのかなと思っていたら
前半はほぼ冗談、ジョーダン、J.O.D......AN!!
あと
参加してるみなさんは先生の大ファンなんですね。
だからリアクションが異様にデカイんです。
そのギャップについていけず
一茶「・・・」
なので、
だんだん眠たくなってきたのですが、
ようやく本題に入りまして、
しかも後半は
わたしの目の前でお話されたので
さすがの私も眠眠打破しました!
お話をいくつか抜粋
・光らせたい所はどう描くか?
「今の若い人たちは蛍光色を使うのですが、
そうすると光っているが故に、
その光で周りがぼやけてしまいます。
だから、わたしの場合は光らせたい(注目させたい)
周辺はあえて暗い色を使うことで
そのように見せることと、調和もとれます」
・色彩が豊かな理由
「先生の両親も絵やデザインに携わっていて、
父から【大学はデザイン科に行きなさい】
と、強く勧められたそうです。
それから色の明るさ、暗さ、トーン
などを基礎からみっちり学んだ結果、
今に至った」
・先生の考え方
「概念のないものに、後から言葉や意味をのせる」
(実存主義)
イバラードの世界は
こうして創造されたんだなと感心しました。
・絵画を描くプロセス
大まかに3パターンあると思います。
1、演劇
インスピレーションに従って
本能的にということでしょうか
2、プロレス
画家ではないのでのでわかりませんが、
何か刺激があって、それに反応する。
どちらかというと漫才のような感じでしょうか
3、野球
井上先生は自分はこのタイプだと仰られていました。
プレイボールの掛け声があれば、
とりあえず描いてみる。
甲子園のイメージが近い。
何が起こるかわからないあの感じ
筋書きのないドラマ
そのハプニングをどう活かすかが楽しい」
といったことを話されていました。
特に決めないで、とりあえずやってしまう
偶然からの化学反応を楽しむ余裕がある
ところがいいなぁと思いました。
そこから「外的偶然、内的必然」
という今日イチのパワーワードが炸裂し、
「人間の思いつきや、〇〇な気がした
には意味がある!」
という言葉には
「刺さない鍼、心地よい灸」
をしている私には特に刺さりました!
そんな事がありましたから
画集を買って、
先生のサイン会の列に並んじゃいました!

並んでいる間に、
他の方がお買い上げになった
絵の裏にサインペンでイラストを
「ドドン」と惜しげも無く描く様子を見て、
無機質な紙や額縁に
命が吹き込まれる瞬間を目撃するだけで
一流の息吹を感じておりました。
私の出番になったとき、
ラピュタについて聞きました
一つ、
ラピュタを売る少女
(タイトルは正確ではありません)
という絵について、
ちょっとよくわからないんです。
と質問したら
先生「ラピュタは、少しずつ成長するんです。
手のひらサイズのものもあるんだよ」
一茶「なるほと、この少女は不動産屋さんって事ですかね」
先生はサインを書くことに集中されておりました。
私が笑いを少し取ったことで
先生のナニワ魂に・・・
といったワンシーンもありましたが、
絵と同様に解釈は自由ということで
そんなこんながあった時、
許可を頂いた上で撮影させて頂きました↓

私も鍼灸師の端くれですから、
先生が疲れている様子がわかってしまって、
滑らかだった手の動きなのですが違和感がありまして
線もギザギザが増えてきましたし
でも、
それを一切口にしないどころか
リップサービスは色褪せないんですよ。
もう、人間性も込みで
大ファンになりましたね!
というわけで、
緑色(一茶カラー)の画集(サイン入り)は
当院に来られた方のみ
閲覧が可能ですので
興味のある方は是非!
早速いらした患者さんに見せたところ
「THE 釘付け」でしたよ(笑)
いきなりお役に立って何よりですなぁ







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